『幸せになりたいオメガ、騎士に嫁ぐ』発売記念 伊達きよ先生特設ページ

帯入れ込みイメージ

インタビュー

新作は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

日頃、健気な受けを書くことが多いのですが「逆に、図太く逞しく、幸せに貪欲な子はどうだろう」と思い立ち生まれた物語です。しかし、図太く逞しく賢くて強かなキャラクターを書くつもりが、図太く逞しいけれどちょっと抜けているところがあるキャラクターが生まれてしまいました。そんな主人公の物語です。

新作のタイトルは、どのようにお決めになりましたか? また、タイトルに込めた思いがおありでしたらお聞かせください。

タイトルはいつものごとく担当さんと相談しながら生まれました。「ほにゃららなオメガ、騎士に嫁ぐ」という全体的な形は比較的早くできたのですが、その「ほにゃらら」の部分どうしても出てこず。二人して「貪欲な……はちょっとまずいですかね」「うーん、もうちょっとマイルドな感じで」「ど根性、諦めの悪い、がむしゃら……」「う、うーん、もうちょっと……」といった感じで話し合い、どうにかこうにかひねり出しました。
「幸せになりたい」は主人公が作中で何度も繰り返しているフレーズなので、すごくしっくりきていまして。個人的にはとても気に入っております。

新作は、どんな物語でしょうか?攻めの秘密が気になります!!

今作は主人公ランティ(Ω)の同僚(同じくΩ)が騎士に見初められて嫁ぐというところから始まります。Ωとして最高の幸せを手にした同僚を見て「僕だって玉の輿に乗りたいぞ!」と意気込んだランティが街で出会った男ガォルグ(α)を「この男、騎士に違いない!」と見抜き(?)、半ば強引に結婚に持ち込む。という流れになるのですが、実はガォルグは騎士ではなく○○○で……、と続いていきます。攻めであるガォルグの秘密は作中で明らかにされていくのですが、おそらくランティよりも読者の方の方が早い段階でピンとくるのではないかな、と思います。
○○○の嫁になったランティと、騎士だと勘違いされて結婚に至ったガォルグとのどたばたな結婚生活を楽しんでいただけましたら幸いです。

今作の読みどころやお好きなシーンのご紹介をお願いします。

上記の質問の回答にもあるのですが、ランティはガォルグを騎士と勘違いして結婚します。ので、その後に色々と絶望することになります。夢見ていた「騎士の嫁」としての優雅な生活は待っていないのです。……が、しかし。ランティはへこたれることなく、持ち前のバイタリティで自らの幸せに向かってずんずん突き進んでいきます。そんなランティの逞しさ……と、それにつられるように変化していくガォルグの様子を楽しんでいただけましたら幸いです。

メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか? 

ランティ:受けのランティは、とにかく幸せに対して貪欲で、図太くて、でも猪突猛進が故にどこか抜けていて……といった性格です。ただ、何度転んでも泥にまみれても人に笑われても絶対に立ち上がるぞ、という不屈の精神を持っています。可愛らしい通称をつけたかったので、ランティ(作中では「ラン」や「ランちゃん」と呼ばれています)という名前になりました。
ガォルグ:騎士に間違われるくらいとにかく逞しく、格好良く、かつ真面目で仕事熱心な人物……だったはずなのですが、いつのまにか元気いっぱいの妻に若干翻弄されがちな攻めになっていました。しかし本人もそれが嫌なわけではなく、自身の変化を戸惑いつつも受け入れていきます。包容力高めの攻めです。

苦労された点や楽しかった点はどんなところでしょうか?

今回主人公たちの生活は、小さなあばら家からスタートします。なにもない、ともすれば隙間風が吹き込んで床に穴が空きそうなその家から、ランティがいかに自身の目指す「幸せ」へと向かっていくのか。家や生活スタイルの変化等々を書いていくのがとても楽しかったです。たとえるならちっくりちっくりと育成系ゲームを進めているような……そんな感覚でした。
読んでいただく皆様にも、そういった変化や成長を楽しんでいただけたら嬉しいです。

執筆中は毎日、時間を決めて机に向かわれているのでしょうか?

一日の中でまとまった時間が取れるのが〇〇時~△△時と決まっているので、大体その時間に「うぉー! 今だっ! 書けー!」とばかりにがつがつと書き進めています。しかし話を考えるのがとても好きなので、執筆時間以外にもふと思いついた時にはSNSなどに小話を投稿しています。

作品のアイディアなどは、どのような時に生まれるものでしょうか?

日常生活の中でふと思いつくことがほとんどです。そして思いついたら書かずにはおれないので、それをSNSなりメモ帳なりに書き記して、後になってゆっくり長編で書いたりします。今作も、以前SNSに投稿していた小話が元になっております。

今後挑戦してみたいことはありますか?

普段ほのぼのとした話を書くことが多いので、いつか仄暗い話も書いてみたいな、と思っております。

読者様にメッセージをお願いします。

「幸せになりたいオメガ、騎士に嫁ぐ」は、タイトルのとおり幸せになるために頑張る主人公の話です。主人公が終始前向きなので、話も真っ直ぐ前に向かって進んでいきます。
私自身「幸せになりたい。幸せを自分の手で掴みたい」ともがき苦しみながら、それでも足を止めないような人に憧れているので、今作は最初から最後までとても楽しく書けました。転びながら、失敗しながら、それでもガォルグと手を取り合って幸せに向かっていくランティの物語を見守って、そして楽しんでいただけましたら幸いです。
最後までインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。

幸せになりたい
オメガ、
騎士に嫁ぐ

著:伊達きよ
ill:本間アキラ

KADOKAWA/ルビーコレクション

発売日:2023年06月30日

STORY

騎士木こりのα×幸せになりたいΩ

幸せを求める宿屋の下働きでΩのランティ。ある時、同僚が見窄らしい男を助けたら、後に騎士だとわかり玉の輿にのり、次は自分が騎士に見初められるのだと意気込む。ある日、身なりは質素だが筋骨隆々な美丈夫・ガォルグを、身分を隠した騎士だと勘違いし、猛アプローチする。しかし結婚後にガォルグが正真正銘、木こりだと判明。だが前向きなランティは、「Ωでも幸せになれる」ことを証明するため、ガォルグと力を合わせて商売を始める。頑張り屋なランティに惹かれるガォルグだったが、何やら秘密があるようで…?

――これは努力家で真面目なΩが、勘違いから木こりと結婚して、幸せになるまでの物語。

出版社様コメント

一見、幸せに貪欲で逞しい主人公・ランティですが、読み進めると、頑張り屋でどこか抜けているランティのことがどんどん好きになります。本間アキラ先生の描かれる筋骨隆々な美丈夫・ガォルグの包容力にもぐっときます!

お試し読み一部公開!

※画像右側をクリックすると次のページに移動します。

※画像右側をタップすると次のページに移動します。

この続きはノベルスをチェック♪

特典情報

有償特典付商品

有償特典アクリルコースター

+

コミコミ特典SS小冊子

商品ページはこちら

※特典はなくなり次第終了となります。
※商品ページに記載がある特典はお付けします。

通常商品

コミコミ特典SS小冊子

商品ページはこちら

※特典はなくなり次第終了となります。
※商品ページに記載がある特典はお付けします。

©️Kiyo Date,Akira Honma 2023

TOP